JAPANESE CRESTS - KAMON
丸に剣片喰
片喰
興味がありながら、知ることのなかったわが家の家紋。お正月帰った際、父に聞いたところ『丸に剣片喰』とのこと。そこでこの家紋について調べてみた。
片喰は、春から秋にかけて花が咲き、昔はこれで鏡の表面を磨いたため「鏡草」とも呼ばれていた。いわゆる雑草なので、そのたくましく繁茂していく様に、子孫の繁栄をあやかり家紋にしたと言われている。後付けだと思うが、三葉はそれぞれ慈悲、知恵、徳力を意味するそうだ。さらに、たんぼの畦道などによく自生していることから農耕生産を表し、剣をつけた紋は、武家か以前武家であった家が記念に付加している、との説がある。

うちのご先祖様が武家だったかどうかはよくわからないが、昔は薬を商っていたようで、それで一つ父から面白い話を聞いた。
これは地元に残る民話だそうで、先祖のおばあさんがたぬきに化かされた話。
ある日、とてもきれいな女の人が店にやってきた。その人は、当時大変良く効くと評判であった『早速丸』という薬を買っていった。ところが、帰ったあと受け取ったお金を見てみると、ただの葉っぱ。そこでやっとおばあさんは、その女の人がたぬきであったことに気づいた。けれどもおばあさんは、「そうか、たぬきの世界でもこの薬の評判は広がっているのか」と言って、騙されたがとても喜んだそうだ。
家紋123 / うちの家紋と昔話
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